一部の望みを期待しながら彼の言葉に耳を傾ける。
「自分の国に帰ろうと思っているんだ」
よく聞くと、彼は仕事や奥さんのことも全て含め日本での生活に心身共に疲れてしまい
しばらく自分の国に帰りたいと告白してくれました。
確かにこの話はいつも彼が何かに疲れると、いつも言っていたことなのです。
そして将来的にも、いつも自分の国で死にたいと言っていたので驚きはしませんでした。

私「じゃあ自分の国に帰ってどうしたいの?」
Y「しばらくリラックスして休みたい」
私「でも帰ったからと言って、日本での問題は何も変わらないよね?」
Y「う~ん。。。」
始まった。Yの得意技、気まずいときの必殺だんまり!!
でもここまですべてが明るみになった今、はっきりと私に聞く権利はあるはずだ!!
私「結局、私とこれからどうしたいの!?」
怖い、怖い、怖い、怖い。
自分で質問しておきながら、彼の答えが本当に怖かったのです。
今のこの状況で別れるなんて言われたら、もう立ち上がる気力さえ残らないかもしれない。
Y「アフロが来たいと思うならついて来てもいいよ」
またいつもの煮え切らない答えだ。。。
Yの返事はいつも曖昧ではっきりと物を言わない人なのです。
よく言えば誰も傷つかないようにと気づかう優柔不断さんなのですが
今考えればやっぱりどこかで本当のことを隠しているから、
はっきりと言えなかったのが大きかったんだと思います。
「私は言ったよね?ずっと一緒にいるって。あなたが歩けなくなったら車いすを押すし、トイレに行けなくなったら下の世話までするって!」
どこまで情熱的でバカな女なのだろう。
ここまで、こんな裏切りを受けてですら、まだ彼と一緒にいたいと思っているのです。
何度も何度も浮気されても、嘘つかれて裏切られても、ずっとそばにいた私が
こんな風な彼に育ててきてしまったのかもしれません。
Y「じゃあ自分の国に帰ったら、二人で写真を撮ろう」
私「え?それってどういう意味?」
今まで張りつめていた自分の顔が少しだけ緩んだのを感じました。
奥さんとのことは全く何も変わっていないのに。。。
続く。。。

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